心を豊かにするために、
米沢で農業をしていきたい
Takeru
Igarashi

五十嵐 健 さん
山形県米沢市出身
30代
またきたよ、その言葉で僕の心は満たされていきます
2021年に北海道からUターンした五十嵐健さん。現在は、トトロの森展望台の向かいにあるビニールハウスでメロンやトウモロコシを栽培しています。
健さんは大学進学を機に、米沢から北海道へと渡り、卒業後は陸上自衛隊となって、東千歳駐屯地で勤務をしていました。
「移住のきっかけは、病気の発症でした。」と振り返ります。
「自衛隊4年目の終わり。目に異常な違和感があり受診をすると、ベーチェット病(慢性的な炎症性疾患)と診断を受けました。僕の場合は目に症状が現れ、視力が低下していきます」
その後は、病気と付き合いながら自衛官として勤務をしていましたが、2年程経った頃に医官から「転職するなら早い方が良い」と言われ、転職活動をはじめましたそうです。
農業は未経験でしたが、叔父さんが米沢で農業に従事していたことから、農業に興味関心を持つようになったと言う健さん。
北海道での新規就農を目指し、農業フェアにも積極的に参加しました。「富良野市は新規就農のための研修プログラムがしっかり組んであり、ここであれば未経験でも技術を身に着けられると思いました」
その後健さんは、富良野市でメロン農家を目指し、研修に汗を流す日々を送っていましたが、研修2年目の冬に持病が悪化し、家族の手助けが必要な状態となり米沢市へのUターンを選択します。
「あの頃は、富良野に留まりたいとか、実家に帰ってどうしようとか、そんな葛藤する暇もないくらいの状態でした」


僕が直売をする理由
米沢へのUターン後、家族の支えを受けながら新規就農の準備を進めていきます。「ここに建っているビニールハウスは、富良野で研修をしていた時に、新規就農を見据えてコツコツと集めていたものです。北海道からトラックで運び、ほぼ一人で建てました」
思い入れのあるビニールハウスで育ったメロンは、ハウスに隣接する直売所で直販しているそうです。「僕はいつ目が見えなくなるのかわかりません。だからこそ店頭に立ち、消費者と向き合うスタイルが楽しいです。さらに直接関わることにより味や値段について、『お客さまからの本音』を聞くことができます」
「更に、僕と同じ病気で戦っている方やその家族の方も、直売所に足を運んでくださいます。私が農業に取組む姿を発信することで、同じ境遇の方の力になればと強く思います」
春から夏にかけてメロンやトウモロコシを栽培し、秋は地域のそば収穫、冬は啓翁桜の出荷調整やビニールハウスの除雪など、1年中目まぐるしい日々を過ごす健さん。
思いがけず現実となった米沢でのUターンライフ。それでも「米沢のメロン=五十嵐ファームのメロンと認識されるように」と、その手を休めることはありません。


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