店名はいらない。
主人公はあなただから
Yoshizawa
Ryohei

吉澤 亮平 さん
福島県郡山市出身
40代
僕の生き方が、笹野にあった
福島県郡山市出身の吉澤亮平さんは、愛犬2匹と2024年冬に米沢市へ移住し、2026年3月に大字笹野地域で自宅兼理容店をオープンしました。
「ここは名無しの床屋『(untitled)』主人公はお客様です。そのため店名はありません」
亮平さんは理容師を志し、高校卒業と同時に上京します。その後、東京都内や山口県、地元の郡山市で腕を磨きましたが、憧れだけでは乗り越えられない、業界の厳しい現実がありました。理想とのギャップに葛藤し、理容店の転職の間に複数の異業種を経験します。
「営業や工場などに勤め、理容師とは異なるやりがいを感じました。そして、この間に身につけた簿記の知識が、現在の経営基盤になっています」
その後理容業界に戻り、縁あって米沢市内にある低料金全国チェーン理髪店の店長を務めることになります。
「これまで経験をしてきた理容業界では、理容師が軽んじられることも少なくありませんでした。だからこそ、理容師に対して当たり前のように敬意を払い、温かく接してくれる米沢の皆さんの優しさは、これまでの常識を覆すほどの衝撃だったんです」
この時の地域住民の温かさに深く感動し、「この地域の人たちに命を捧げたい」と米沢への定住を決意しました。
その一方で、組織の枠組みの中で働くことへの限界も感じ始めていたと言います。「組織にいると縛りがあり、働き方に悩んでいました。仕事と自分の時間の両方を大切にしたい。そう考えた答えが、米沢での起業です。自宅兼職場のため通勤もなく、夜遅くまで趣味を満喫しても、翌日の仕事に100%集中できる。そんな自分らしいペースの働き方が、いまここで実現しています」


米沢の良さを語ることが、僕の恩返し
「笹野地域は、住宅街でありながら澄んだ静寂がある。そして雪が多い。それがいいんです」と亮平さんは声を弾ませます。
「家を建てる際、消雪設備に活用するために井戸を掘ったり、屋根の雪降ろしを考えて常設のはしごも付けました。雪が好きだからこそ、雪害対策はしっかりと考えたんです」そう語る姿は、どこまでも前向きです。
さらに、日々お客様と向き合うなかで、亮平さんはある想いを強くしていきます。「多くの方は「米沢って何もない」と謙遜されます。でも、何気ない会話から、本当は米沢を誇りに思っていることが伝わってくるんです。だからこそ、よそ者の僕が見える魅力を自ら進んでお喋りして、誰もが地域の誇りを口にできるきっかけを作りたい。みんなが自分の言葉で、米沢の良さを堂々と自慢できるまちにしたいんです。それが、僕を温かく仲間にしてくれたこのまちへの、一番の恩返しだと思っています」
組織の縛りを離れ、自分を生きる亮平さん。今日も主人公であるお客様を輝かせながら、米沢での確かな一歩を刻み続けています。目の前で響くあのハサミの音は、これからも人々の心とトークを弾ませ、このまちに温かい笑顔を増やしていくに違いありません。


暮らしのーとは、米沢のいろんな暮らしを集めています。あなたの叶えたい暮らし、理想の米沢ライフについて、ぜひ米沢市の移住相談窓口まで教えてください!もしかすると、直接もっと深い話を聞いたり、新たな出会いにつながるかも。