東京から新幹線でたった2時間の山形県米沢市。アクセスの良さもあってか、最近は米沢で自分のスキルを活かした仕事や叶えたい暮らしを、小さく始める人がいます。一方で、東北は閉鎖的な人柄だという噂も聞くし、雪も多い特殊な環境で、新参者がスモールスタートをすることは可能なのか?と疑問に思う人もいると思います。

前編では、二地域生活で「米沢住」を実践するサンドウさんと小田さんに、米沢住をはじめた経緯や失敗談・おもしろさを伺いました。後編では、自分のスキルを活かすきっかけの見つけ方や東京とのギャップなどを聞いていきます!

――しばらく米沢を離れていた人が、米沢の仕事に関わるきっかけを知りたいです。
地方の仕事って良くも悪くも地元ネットワークが強い印象がありますが、お二人の場合はどんなきっかけだったのでしょうか?

飲み屋コミュニティも案外バカに出来ないと思っています。

小田:私が米沢の会社で働くきっかけとなったのは、山形市の飲み屋での出会いでした。行きつけの飲み屋のオーナーさんに「米沢を盛り上げるような仕事にも携わってみたいんだよね〜」と話していたら、たまたまその日にプラットヨネザワの代表も飲みに来ていて、オーナーさんが繋いでくれたことが始まりでした。そこから、別日に改めて飲むことになって会社のビジョンややりたいことを聞いて面白そうだと思い、一緒に働くことを決めました。
――会って2回目で決めたんですか?決断スピードが早いですね(笑)
小田:会ったのは2回目だったけど、代表が米沢の若手経営者たちと最近まちづくり会社を立ち上げる活動も元からしていたので一方的に知っていて、話が早かったんです。
――なるほど!日頃から興味のある分野にアンテナを張っておく&フットワーク軽く出歩くことも出会いの確率が上がりそうですね。

”念ずれば花咲く”という現象が、米沢でも起こるのが面白いなと。

サンドウ:米沢では、数年前から米沢織の企業のデザイン領域の仕事に携わっています。この企業の代表とは、私が米沢に戻ることを書いたFacebookの投稿をたまたま小学校時代の同級生が見ていて「米沢織の企業の代表をしている面白い方がいるから会ってみるのはどうかな」と声をかけてくれて出会いました。若い頃にお互い最新技術と格闘していたバッググラウンドも似ていて一気に意気投合したことがきっかけで、今では一緒にお仕事をする間柄になりました。そういうことではとてもラッキーだったと思います。一概に言えることではないかもしれませんが、やはり”念ずれば花咲く”でしょうか。ローカルでも思いは通じるものだと思いました。40年ぶりの米沢は、私が住んでた頃よりも人口は減り、よく通っていたデパートも閉店していて、活気が落ちた印象はありますが、故郷だからか諦めたくない…と思う自分がいて、40年間東京で培ったスキルで米沢の一部でも輝かす力になれたらいいなと、おこがましくはありますが思っています。

――サンドウさんが携わっている米沢織の企業さんは、海外の服飾関係の知り合いや県外の知り合いからも「伝統工芸に現代のデザインが入っててイケてるよね」という声を多くいただくことがあります。また、今の時代はSNSで近況報告ができる時代なので日頃から発信していると予期していない出会いがあるかもしれませんね!

――最後に、ローカルでの仕事のコツはあるのでしょうか。東京でも仕事していたお二人の視点からはどう感じていますか?

やっぱり電話文化は根強く残っていますね。
東京の働き方が全部良いというわけではないのですが、取り入れると良さそうなことは少しずつチームでも始めています。

小田:電話や対面での会話や打ち合わせも重視しつつ、社内のコミュニケーションでは、チャットアプリやオンライン会議やタスク管理ツールを活用するなど、取り入れた方が円滑に進む新しい方法は少しずつ取り入れ始めています。
――確かに、小田さんが働いている会社はオンラインでのコミュニケーションですもんね。社外の事業者さんに合わせつつ、社内では自社に合う働き方を取り入れているんですね。

ローカルと東京のギャップに迷うこともありましたが、違いをどう受け入れられるか?が大切かもしれません。

サンドウ:東京で約40年仕事をしてましたが、言葉も提案プロセスも連絡手段もまるで違うことに私も驚きました。だけど、同じ人間なので考えていることはローカルも東京も大差なくて、違いを認識しながら会話ができると楽しい街だと思います。うまく説明できないですが排他的ではない..と言いますか、外からの文化も一緒に楽しんでくれる街だとも思っています。

――歴史あるまちですが、最近は私含めて新しく米沢に住み始めた人たちも一緒に楽しんでいる人が多いですよね。

さいごに
今回は、二地域生活で「米沢住」を実践しているお二人にリアルを伺いました。環境や文化のギャップをポジティブに捉えることや、まずは小さくでもフットワーク軽く行動してみることが、米沢住を楽しむひとつのカギなのかもしれません。ちょっとでも興味を持った方は、いつでもご相談ください。お待ちしております!

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