米沢住YONEZAWA-JYU

よねざわと、これからも。

暮らしのーと
よねざわと、これからも。
18.
Norika
Taniyama

谷山 紀佳 さん

谷山 紀佳 さん
千葉県松戸市出身
20代

谷山さんは、米沢市地域おこし協力隊として移住定住に関する業務を担当。任期の3年を満了し、2025年6月末で協力隊を卒業しました。
その持ち前の明るさと行動力で地域の皆さんとの関係性を築き、2025年6月末に「体験型宿泊施設米沢みさわ小学校|とここと」をついにオープン。
今回は谷山さんの地域ビジョンや米沢との関わり、『米沢みさわ小学校|とここと』の運営に対する想いをお聞きし、『ローカルな地域拠点の可能性』について考えます。

―米沢みさわ小学校|とここと―
2023年3月末に廃校となった、旧米沢市立三沢東部小学校をリノベーションした体験型宿泊施設。校庭では焚火や芋煮、BBQなどのアウトドア体験も楽しむことができます。教室が寝室になり、ドミトリータイプのベットに最大36名もが宿泊可能。シャワールームも完備していますが、車で5分で小野川温泉の入浴施設も堪能できます。
『日帰りの利用も可能で、雄大な自然に囲まれたこの場所で米沢を体験してみませんか?』

次のステージも米沢にありました。

― 谷山:この3年間では世代を超える友達ができました。親戚のような距離感で相談に乗ってもらえる繋がりが出来たことは、移住前の生活からは考えられません。これまでの人生では出会えなかった人たちと出会うことができました。「自分から地域に入っていったら、応えてくれる人がいる」。米沢はそんなまちです。

― 谷山:今は地域体験型の宿泊施設「米沢みさわ小学校|とここと」の最高経営責任者として活動しています。
旧三沢東部小学校は、2023年3月末に廃校になったものの、小学校との別れを残念がる声が地域から多く生まれ、地元有志が利活用を検討し始めました。この事業は、協力隊の任期中に動き出したもので、私は副業というかたちで関わっていきましたが、その後任意団体の事務局長となり、環境整備や開業の準備などを進めていきました。
そしてついに、2024年4月に「一般社団法人みさわ小学校」を立ち上げて、2025年6月末に旅館業の営業許可を取得し、その後約1か月にわたる国際キャンプの受入れをしました。

― 谷山:ローカルが好きな人が地域に溶け込めるような拠点をつくりたくて、移住前からゲストハウスをしたいと構想を練っていたんです。実は前職の社長にも事業計画を見てもらい、思いを膨らませてきました。
でも、そこにこだわっていたわけではありません。協力隊2年目の終わりくらいに廃校を活用した地域拠点の話があって、関わっていったような感じです。

新たに動き出したみさわ小学校

― 谷山:毎日ジェットコースターに乗っている感じです(笑)
経営者として、今まで以上に視野を広げていかなければいけないし、0から1をつくることは本当に大変。でも、日々お客さんに喜んでもらえるコンテンツを考えていて、試行錯誤の毎日です。
そして、いろんなメディアや人が取り上げてくださることにより、「みさわ小で一緒にこんなことをしたいです!」という相談も増えました。スタート前は想像をしていなかった出会いがたくさんあり、これは本当に嬉しかったです。

― 谷山:校舎は、市から無償で貸してもらっていますが、維持費は法人が負担しています。何か壊れたとなればもちろん自分たちの予算で修繕します。行政の力を借りることなく団体として廃校活用の経営ができたら、他地域でも地域活性化の可能性につながると考えています。「限られた資源の中で、どこに力を使うか。全て自分たちの判断、責任が問われますが、そこもやりがいにも繋がっています」

― 谷山:みさわ小学校で出会った方たちが、「いま東京で遊んでいます」と連絡をくれたことがあります。ここでの出会いがきっかけで人が交わり、広がりを感じた瞬間でした。

― 谷山:今までの関係性があるからこそ、「谷山ちゃんの相談なら聞くよ!」「助けるよ!」と言っていただけることも多くて、本当にありがたいです。米沢も年々人口が減っていますが、「人が少ないからこそ顔が見える」そんな地域だと思います。

― 谷山:地方の希望が見える瞬間をつくれたとき、かな。
ここを利用した方から「最高の夜だった!」「友達が出来た!」そのような言葉をいただくと、やっていて良かったと心から思います。
ここがあることで地方の希望になり、地方がハッピーになるんじゃないかと思います。特に東北は、民間で廃校利活用を行っている事例って本当に少ないんです。それが出来たら地方の希望になると思いませんか?そんな世界を私は見たいんです。

― 谷山:移住って、すぐすぐ決められるものではありませんよね。3年とか5年とか時間をかけて探している方も多いはずです。そんなときは、ぜひ私に相談をしてください。一緒に焚火しながら語り合いましょう!

協力隊の活動期間に、これからも米沢を「元気なまちにしていきたい!」と決意をした谷山さん。これまでの活動の中で地域との関係性を築き上げ、教育機関としての役割を終えた小学校に、新しく息を吹き込みました。これからもローカルの楽しさを伝えていくため、『米沢みさわ小学校|とここと』は、愉快な仲間たちとほの温かい灯りを燈し続けていきます。

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